楽に子育てしたい〜適当育児+妊娠日記〜

13才と4才の息子がいます。子供にプラスで私も楽に生活するには、と試行錯誤する日々や気付きを綴ります。

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かつての生徒に懺悔したい(子供に合わせた声掛けを)

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昨日、漢字検定の記事を書いていて、ふと昔を思い出しました。

昔、1年だけ塾の先生をしていた時がありました。
あれは、まぁ良かったかなと思い出せる声掛けは。

中学生相手で、漢字検定を受験したい子のための授業をしていて。
「自宅での学習計画の指示もいる?」と聞いて。
必要だという子には、昨日の記事のように検定日までの計画を立てつつ。
「私の今までの生徒で落ちた子いないから。この通りやれば100%受かる」
と言って(新卒なのに)。

不要だという子(頭がいい子は必ずそう言いますね)には、
「自分で受かるための準備ができる生徒だって事は、十分に分かってるから。頑張れ!」
と応援して。

普段の授業でも、その子その子をしっかり見て、信頼関係を築けていたと思います。

中学2年生までの生徒とは。

中学3年生の子達とは、信頼関係を築けなかった。
今でも、ずっと後悔しています。

数えきれないほど思い出し続ける後悔

中学3年生の子に対しては、国語のみ担当だったので。
可もなく不可もなくでした。
中学3年生で本人達がプレッシャーを抱えていたのと。
教え方が上手い、カリスマ性のある先生(上司)が、ずっと他の科目を見てきた生徒達だったので。
「もっと、上手い教え方ってものがあるんじゃない?」
という空気は、感じていました。

新卒で中3を担当させられる事は、本来ならないんですが。
模擬授業で高い評価を受け、いける!と判断されての事でしたが。
上手いベテラン先生と比べれば、天と地ですからね。

そこで、何故か夏季講習で突然「社会」も持たされたんです。
他学年では担当していましたが。
「この先生がいるから来ている」という生徒すらいる、そのカリスマ性のある先生が担当している教科。

猛反発、食らうに決まってるじゃん

正直、血の気が引きました。

私はそこで、事なかれ主義になってしまったのです。

「この問題集解かせて、大体皆、合ってると思うんで」
「生徒に当てながら、軽い解説と答え合わせ位でいいですよ」

そう言われたからには「その通りにしないと」と思ってしまいました。

完全に、意識が上司の方を向いていました。

生徒に配られた夏季講習用の問題集。
ほとんど子が、解けなかったんです。
生徒に当てても、当てても、「分からない」しか返ってこない。
焦り、悔しさ、苛立ち。そういったもので空気が占められていく。
私はそれを、感じていました。
彼らに必要だという言葉も何となく、分かりました。
何度、言おうと思ったか知れません。

「ごめんね。まだ夏休みの段階では解けない子も多いって経験上思っていたんだけど。あの先生が皆解けるってかる~く言うから(笑)、そうなのかって思っちゃって」
「ちょっと、授業形式変えるね」
「皆も、全ての単語、聞いた事は絶対あると思う。今はそれを整理する時期だから、この夏季講習で覚える位でちょうどいい。ただし、この夏季講習で確実に覚えて」

そう言って、すぐに授業形式を変えるべきだった。

やり方を変えて、失敗したらどうしよう。
もっと反発食らったら、どうしよう。
上司がやれって言った形式を、変えていいんだろうか。
上手くいかなかったら、上司からも生徒からも責められる。

子供を育てた事も、社会人経験もない22歳新卒の私は。
自信がなかった。
3回の授業、3回のチャンスがあって、それを全てふいにしました。

結局、「あの先生が教えてくれると思ったから来たのに」という猛反発が、親からも生徒からも上司へ直接あり。
4回目からは、その上司にバトンタッチしました。

何かをやった後悔より。
やらなかった後悔の方が大きいです。

しかも。
その上司にバトンタッチした4回目の授業の後に、その先生に言われました。

「皆解けなかったですねー。まったく。もうあの問題集解かせる事もやめて、授業やっちゃいましたよ」

やるべきだった!そうすべきだった!
私が何より、あの空気を感じとっていたのに。
それが必要だって、分かっていたのに。
分かっていたのに、やらなかった。

私の弱さが、招いた結果でした。
私の弱さが、中3の大事な時期の3回の授業を台無しにしてしまった。

もう間違えない。
誰に何と言われても、生徒と向き合うんだ。

そう思いましたが、正直毎日睡眠時間2時間とかで。
身体もボロボロに。意識も朦朧とする事もあり。
1年間は生徒だけは見ようと、正社員から非常勤講師になり。
普段の授業は見るけど、事務や冬期講習はしない待遇となり。
冬期講習では、他の普通の先生が国語を見る事になりました。

冬期講習の最中、3年生の生徒の何人かに言われました。
「先生の国語の授業に関しては、良かったって事が分かったわ」
「今からでも、先生が国語やってよ」

少しだけ、救われました。
あの3回分の授業を、取り返す事はできませんが。

学んだ事

相手が生徒であっても、我が子であっても。
違う方向を見ていては、いけないな、と。

上司がこう言ったから。
親がこう言ったから。
義親がこう言ったから。
育児書にこう書いてあったから。
他の人がこう言ってたから。

そんなの、ただの参考に過ぎない。

目の前の子供を見て。
どんな感情を、心の動きをしているのかを感じとって。
1番必要な行動や言動を、選び取れるのは目の前にいる自分なんだと自覚して。
間違えたと思ったら、即、謝って。

それがどれほど重要なのかを。
思い出す度に、心に刻みます。

あの生徒達はもう、私が長男を産んだ年齢より上になっているんですよね。
保育園で会ったって、おかしくない。
私が何度も思い出して、懺悔する事なんて、望んでいるわけもない。

でも、きっと、私はこれからもずっと、何十年経ってもたまに思い出しては、心の中で謝り続ける思います。

ちなみに、その後の私ですが。
非常勤講師をしながら、CADスクールにも通って、生徒を卒業まで見送ってからはどこの会社でも(倒産とか色々ありましたが)、「設計」の部署でCADオペです。
過去の反省と後悔をし続けるメンタルは、直しようがないので。
これ以上、積もっていくのはキツイなと(^^;

「生徒」という存在を今後持つ事はないでしょうけど。

目の前にいる相手と向き合う事を、忘れないようにしなくては、と思います。

rakuni-kosodate.hatenablog.com